ミルク広辞苑
何故、中国料理では牛乳を使わないの?

illust/よっちゃんさん

以前、「料理の鉄人」というテレビ番組がありまして、それに出演されていた、「中華の鉄人」こと陳健一さんが、何かの番組で「『今日のテーマはヨーグルトだ。』と言われた時は、本当に困っちゃったよ」と言うお話をされていた記憶があります。また、広東地方では「イスとテーブルの他は何でも食べる」とも言われるのに、なぜ中国料理に牛乳が登場しないのでしょうか?

実は、これ、歴史上の謎とされているのです。
ご存知のように、仏教はインドで生まれ、中国や朝鮮半島を伝わって日本渡来しました。インドでは、牛乳はとても大切な食品。インドには世界ができたとき、塩、砂糖、酒、水、乳、バターの七つの海が作られ、そこから神様が生まれたという神話もあるぐらい。ですからインドから中国に牛乳が伝わったのは間違いない、と思っていいでしょう。

でも、中国でも牛乳を利用した時代はあったのです。それは、唐の時代。唐には、日本にも伝わった酪、酥、醍醐という食品があり、また、遊牧民からは、羊の乳も伝わって、珍重されたと言われています。唐の時代は、ペルシャ(イラン)などの中央アジア文化が大流行。ですから牛乳など「胡食(こしょく)=異民族の食事」と呼ばれていたそうです。そして、牛乳が日本に伝わったのも、この時代のことです。

中国野菜に、牛乳は合うのに、不思議な話ですよね。中国料理を食べるときに、改めて考えてみてはいかがでしょうか?
(MCC通信 Vol.4)
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