ミルク広辞苑
日本酪農発祥の地

illust/セイウチさん

千葉県南房総に、「日本酪農発祥の地」の嶺岡(みねおか)牧場があります。
戦国時代(1500年)に、国主の里見(さとみ)氏が、軍馬を育てる目的でこの地に牧場を作ったのが始まりです。

ちなみに、里見氏は、江戸後期、一世を風靡した人気小説「南総里見八犬伝」で知られています。
その後、嶺岡牧場は、江戸幕府の直轄となり、8代将軍吉宗(1751年没)が馬の改良に力をいれ、外国馬を輸入して育成するようになりました。

その際に、インドから白牛(はくぎゅう)3頭も持ち込まれました。
白牛は、体が白く、背中にこぶを持ち、耳が横に大きく広がっています。今でもインドでよく見かけるセブー種であったといわれています。

ともあれ、白牛は、最盛期には、70頭に増え、1793年からは搾乳しバターのような白牛酪を製造し、将軍に献上するようになりました。
その後、生産量が増え、生乳や白牛酪を、庶民にも販売するようになりました。
これが、日本の酪農の始まりといわれています。

明治には、政府の管理下におかれましたが、明治6年に牛疫が発生し白牛は全滅してしまったそうです。

いま、「千葉県 酪農のさと」として公開され、酪農資料館なども併設されています。

日本人が牛乳を知ったのは、飛鳥時代。
その後長く牛乳のことは忘れられていましたが、1000年の時を経て江戸の中期に、この嶺岡牧場でよみがえりました。
(MCC通信 Vol.29)
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