ミルク広辞苑
モンゴルの乳製品

illust/昌太さん

日本の国技大相撲は、朝青龍、白鵬、安馬などモンゴル勢に席捲されています。
彼らの強靭な肉体は、その食生活にあるのかもしれませんね。

モンゴルは草原の国。
牛、羊、ヤギ、馬など草原で育てている家畜のミルクを、多様な方法で乳製品に加工します。その数は約60種類と言われています。

代表的なものは、ウルム(乳を鍋にかけ加熱し、上に張る膜状のものを分離させた、甘く上等なクリームチーズのようなもの)、エーズギー(褐色のミルクキャラメル状のチーズ)、アロール(酸味のある硬質乾燥チーズ お菓子にもなる)など。
これらを自家製造して、日常的に食べています。

また、スーテー・ツァイは、乳茶。レンガ状に固めたお茶を砕いて煮立てて、ミルクと塩を入れます。
ミルクティに近いのですが、塩を入れるのがモンゴル風。

アヒルは、ミルクを蒸留した、ミルクウオッカ。透明ですがアルコール度数は40%以上です。ミルクからお酒を造る知恵に驚きです。

アイラグ(馬乳酒)は、馬のミルクを醗酵させて作ります。アルコール度数は、2〜3%。子供たちも一日に何杯も飲みます。お酒というよりも、栄養ドリンクのようなもの。
ミルクとビールを混ぜたような味がします。

このように、モンゴルの人たちは、太古からミルクとともに生活をしてきました。
馬にまたがり、広大な草の海を疾走する強靭な足腰と体力は、ミルクの恩恵と言えるかも知れませんね。

モンゴル出身のお相撲さんたちも、子供のころから乳製品を食べて飲んで強い体を作ったのだと思います。
お相撲部屋の「ちゃんこ」も、完全栄養食です。
この異なった2つの食生活で、強いモンゴル力士が誕生したのですね。
(MCC通信 Vol.32)
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