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| 夏<8月> | 乳と蜜のあふれる地 |
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illust/昌太郎さん スペイン北部のアルタミラ洞窟(およそ2万年前)の壁画には、蜂蜜の採取風景が描かれています。 旧石器時代から貴重な栄養源として蜂蜜が利用されていたのが、わかります。 エジプトを脱出するイスラエルの民を導いた預言者モーゼは、「乳と蜜のあふれる地」=約束の地『カナン』=をめざしました。 人々にとって、豊潤で、幸せをもたらすユートピアは、「乳と蜂蜜」があふれる大地だったのです。 日本でも、「日本書紀」に養蜂の記録があります。 19世紀中頃まで、蜜集めといえば、自然に営まれている巣を探して砕いて蜂蜜を搾り取る方式でした。今のような巣箱による養蜂になったのは、1800年代中ごろからです。 ところで、働き蜂は生まれてから死ぬまで、ほとんど休まずに働き続けます。生後10日前後の若い働き蜂は、ロイヤルゼリーを分泌して、幼虫と女王蜂に与えます。21日ごろ外へ出て蜜を集め始めます。 働きつづけた蜂は、35日で生涯を閉じるそうです。 花の蜜は、蜂の唾液に含まれる酵素の働きで、ショ糖(多糖類)からブドウ糖と果糖(単糖類)に分解されます。 これが、消化に優れ、すぐにエネルギーに変わる秘密です。 また、ビタミン、ミネラルを豊富に含み、美肌維持には欠かせない食品です。 蜂蜜は、花の種類によって味、色、香り、成分が微妙に違います。 れんげ、クローバー、アカシア、そばなど花の種類も豊富。 れんげに通っているミツバチは、隣に、クローバーがあっても浮気せずに、花が終わるまでれんげに通い続けるのだそうです(訪花の一定性)。 巣全体の数万のミツバチが特殊なコミュニケーションで、れんげに通い続けるため、他の蜜が混じることはほとんどありません。 パンにのせて食べると、蜂蜜の風味が一番わかるそうです。 8月3日(はちみつの日)に、花畑に想いを寄せて、甘く滋味豊潤な蜂蜜を味わってみませんか。 |
| (MCC通信 Vol.34) |
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